開花時期調整株の次回開花時期

胡蝶蘭の開花時期についてお尋ねします。

今回質問したアマビリスは6月に花付きを購入した物でした。
育て方が良ければ恐らく来年の晩秋~冬に掛けて花芽が着いて
翌年の春開花位に考えていました。先週極小花芽発生ですが
開花まで持っていけるか不明ですが2月頃に咲けばほぼ1年で
2度開花する事になります。

多くの蘭が秋~冬に掛けて花芽が出て冬~春に開花ではないかと
思います。一方生産者は年間を通じて出荷する為初夏~夏に掛けても
咲かせるように温度/湿度/光等調整して開花時期を調整して
いるものと思います。
質問ですが本来咲かない時期に咲かせた株は通常の育て方の場合
次回は何時花芽~開花をする様になるのでしょうか。
夏に咲かせたものが秋に花芽を出すのは普通なのでしょうか。
*6月咲のアマビリス以外に2月に咲いた物や8月咲いたものも
ありますが2月咲の小型の物は昨夜1-2ミリ程の新葉を発見
したので来秋迄元気に育てて翌年開花させられれば程度に
思っています。8月咲大輪3鉢は1株が新葉を出した以外は全て
葉/根共旺盛ですが当然の事、花に関しては変化無です。

*最初問合せしたアマビリスの花芽は順調に伸びて来ています
全ての鉢は夕方と夜に葉水をしてコンテナに入れて朝には
必ずコンテナを開放しています。

user.png ハリー time.png 2021/11/23(Tue) 09:05 No.27125
Re: 開花時期調整株の次回開花時期
アマビリスのような雨期乾期の区別ある地域原産の胡蝶蘭は雨期に生長し、乾季にはいると生長を止め花芽を分化し、乾季の終わりに花を咲かせますから、基本的には年に一回の開花です。
今回のアマビリスの場合6月に咲いた後の生長期間が短くなっただけなので、新葉の生長が間に合わずに花芽とダブったのだと思います。日本国内の栽培では冬を原産地の乾期に見立てての栽培が最も自然で無難なので秋遅く花芽分化、2~4月に開花、5月から9月までの春秋を原産地の雨期にみたてて成長期とするのが一般的です。
そして大方の流通している胡蝶蘭は雨期乾期の区別ある地域産の交配種が主流ですから、アマビリス同様の開花サイクルとなるのが普通です。

一方熱帯雨林産の胡蝶蘭原種ヴィオラセアなどは、年中気温雨量がかわりませんので環境さえ保てればいったん出した花軸を使い捨てずに先端を次々に伸ばして開花するようです。また、濃いピンク花に多いドリティス系胡蝶蘭の交配親であるプルケリマ種は熱帯雨林から雨期乾期の区別のある地域まで分布しているので、環境に合わせた咲き方をするため個体変異差が相当にあるようですが、プルケリマの交配種の多くは雨期乾期のある地域産の種との交配であるため基本的にはアマビリスと同じサイクルで咲かせるのが一般的ですが、環境さえ熱帯雨林環境に近ければ年に複数回花芽をあげることもあるようです。
ですから品種名がわからなくてもピンク色の中輪を咲かせる胡蝶蘭は複数回を狙いやすいものがあるのですが、やはり花時は葉の生長はほとんどなくなるので葉の枚数の多い状態でトライする必要がありますが。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2021/11/23(Tue) 19:59 No.27126
Re: 開花時期調整株の次回開花時期
誠に詳細な解説をいただき有難う御座いました。

色々な条件をクリアしながら1年掛けて開花を目指す奥深い世界の入り口に
立ったと思うとワクワク致します。今後も宜しくお願い致します。
user_com.png ハリー time.png 2021/11/23(Tue) 20:39 No.27127
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