胡蝶蘭の水やり

水やりのコツがつかめません。
素焼鉢+水苔100%で育てています。


中心部分の水苔まで完全に乾いてから水苔が水でひたひたになるまで水をたっぷりやるほうがいいのか(この場合表面の水苔はかぴかぴ状態で水を上げても水を弾く)、それとも、表面の水苔だけが乾いたらコップ1杯程度で水苔を湿らす程度に水やりをしたほうがいいのか(この場合中心部分の水苔はいつも湿っている状態)どちらがいいですか。


土で育てる観葉植物などは土の中の空気を入れ替える意味で水をたっぷりあげますが、胡蝶蘭も水苔の中の空気の入れ替えは必要ですか。


➂
水をたっぷりあげると水苔が乾くのに時間がかかります。今の梅雨時期だと素焼鉢の外表面に白カビと黒カビが生えます。
胡蝶蘭の根が乾きやすいようプラスチック容器+バーク100%で育てたほうがいいですか。


生産者から購入する胡蝶蘭の水苔によく緑色の苔が生えていますが、苔が生えているということは水苔は常時水で湿っているということですよね?これだと根腐れしませんか。


水苔の乾き具合は水苔の量に関係しますか。いつもどのくらいの水苔を使って植え替えたほうがいいのか悩みます。水苔多めでギュウギュウがいいのか、水苔少なめでふんわりがいいのか。

user.png TSK time.png 2021/05/21(Fri) 16:02 No.26443
Re: 胡蝶蘭の水やり
様々な誤解があるようです。胡蝶蘭の根は常に(観葉植物以上に)新鮮な空気を必要としています。
また「ミズゴケが乾いたら水を与える」は休眠期だけに当てはまる与え方です。

胡蝶蘭の根は成長期と休眠期では必要な水の量が違いますから、成長期には、休眠期の水やりとは変える必要があります。

ミズゴケが乾く前に次の水やりをするのですが、そうするとミズゴケは湿ったままになるのですが、ここで空気の与え方が問題になるのです。

胡蝶蘭の根は常に(成長期も休眠期も)空気に触れている必要がありますが、ミズゴケはたっぷり水を含んだ状態でも空気もある程度は含んでいますが、問題はその空気が滞留した空気なのか新鮮な空気なのかということで、これは観葉植物の根と同じ「新鮮な空気でなければならない」のです。

つまり、水の与え方は、鉢内の空気も入れ替わるようにかけ流して与えます。つまり鉢底穴から余分な水が勢いよく流れ出るように与えます。底穴から流れ出す水が鉢内に負圧をつくり、空気を鉢内に供給します。水切りしてから鉢皿に戻します。(本当はネットの棚板の上に鉢皿なしで置くのが良いのですが。)

乾くのに時間がかかるからと言って水を与えないと新鮮な空気も不足するので根は窒息状態になり根腐れしやすくなりますが、素焼き鉢の良いところは素焼き鉢全面が蒸散を受け持つので常に鉢内に負圧をつくり続け、ミズゴケが新しい空気を吸い込み続けるので、比較的根腐れしにくい、という利点があるので、「ミズゴケ植えの場合素焼き鉢の使用が推奨ざれる」のです。

プラ鉢にバークで植えた場合も水やりは常に内部の空気が入れ替わるように、かけ流して与えます。コップ一杯とか〇〇ccという与え方は禁物です。

生産者は理想的な環境で栽培していますから、温度不足による根腐れを心配することなく常に内部の空気の入れ替わる水の与え方をしていますから、ミズゴケが湿っていても根腐れしないのです。問題は流通過程と園芸店での時間ですね。

ミズゴケはある一定の固さが良いのです。鉢をひっくり返してもぐらつかない程度に固くしないと株も安定せず、ミズゴケが鉢に密着せず(蒸散の助けにならない)ミズゴケの良さが出ません。

休眠期は乾いてから与えますから、ミズゴケは容易に水を含みません。これを逆手にとって、休眠期は水をあまり必要としていないのですから、かけ流しで与え、水をたっぷり含む前に空気だけ入れ替えてしまう、という手が使えます。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2021/05/21(Fri) 23:34 No.26447
育て方の追加質問 Re: 胡蝶蘭の水やり
早々のご返信ありがとうございます。

水やり方法は成長期と休眠期で違う。
成長期は水苔が乾く前にたっぷりと底から勢いよく水が流れ出るように。(表面の水苔を含め、水苔は常に湿ったままの状態)
休眠期は水苔が乾いてからこれもたっぷりと底から勢いよく水が流れ出るように。ただ水苔に水たっぷり含ませるよりかは空気だけを入れ替える感じで。
プラスチック受け皿を使用していますので、網の棚板を買って今後はその上で胡蝶蘭を育てます。

素焼鉢は蒸散により鉢内を負圧にする効果があるについて、
現在使用している素焼鉢は水苔が乾燥しやすいよう表面にスリットが入っている鉢ですが普通の素焼鉢に変えたほうがいいですか。

「プラ鉢+バーク」と「素焼鉢+水苔」どちらが胡蝶蘭にいいですか。
ちなみに元々着生蘭で根は空中に露出しているので、空中栽培のほうがいいですか。
パターン①素焼鉢の中に置くだけ、1日もしくは何日おきに何回か根を水に何分か程度浸す
パターン②根に水苔を軽く巻きつけておき素焼鉢に掛けておく、もしくは、素焼鉢に水苔を敷いてその上に胡蝶蘭を置く、いずれにせよ根は水苔に接している状態、ミズゴケは常に湿っているよう霧吹きで水をかける

植替え時の水苔の量ですが、たっぷりぎゅうぎゅうでいいですか。(やっと押し込める程度)
押し込むと下の水苔部分は素焼鉢の底辺にくっついている必要はありますよね?(素焼鉢は蒸散により鉢内を負圧にする効果があるため)

去年11月から胡蝶蘭を育て始めました。3株買って今残り1株、決まって根の付け根部分が黒くなり根も黒くなり腐る。残りの1株も昨日見たら黒くなっていたので①水苔を全部取った、②水をかけて洗った、③腐っている部分をカット、④もう一回水をかけて洗った、⑤その後昨日夜から今に至り乾燥中。(写真添付しました、次どうしたらいいですか。)

Web上にはいろんな情報が出回っていて言っていることがそれぞれ違うのでどれが正しい情報か分からないです。
おすすめの本はありますか。
user_com.png TSK time.png 2021/05/22(Sat) 13:35 No.26448
育て方の追加質問 Re: 胡蝶蘭の水やり
写真の容量が大きく添付できませんでした。
オンラインストレージしました。URLをご確認お願いします。
user_com.png TSK time.png 2021/05/22(Sat) 13:45 Home No.26449
Re: 胡蝶蘭の水やり
スリット鉢は乾きが早いし、通気も十分ですから成長期なら毎日でも水やりして良いのではないかな?
要は胡蝶蘭に十分な水と空気を与えるということです。

栽培方法についてですが、
バーク+プラ鉢とミズゴケ+素焼き鉢の比較は一長一短です。
どちらが良いかは作れる栽培環境と好みによります。
私は小型の個体は素焼き+ミズゴケで大柄な個体はプラ鉢にバーク+少量の軽石で栽培しています。
最近はミズゴケの価格高騰さらに品質低下がひどいので、プラ鉢+バークが、今後は増えるかな?と思ってますが。
ちなみに、私は私の栽培法が一番だとは思っていません。「なんとか胡蝶蘭に許してもらって花を咲かせてもらっている」程度だと了解しています。

「着生蘭だから空中栽培が正解だ」なんて短絡するまえに、着生の状態を想像してください。胡蝶蘭はしっかり樹皮にへばりついています。ミズゴケやバークで栽培していると、まず見ることはありませんが、胡蝶蘭は根の要所にブラシのような吸着根を出して樹皮にへばりついています。シダ類などもともに着生している場合が多く、シダ類の根塊は胡蝶蘭が潜りこむのに最適で、空中で遊んでいる根は少数です。空中栽培が自然であるわけはありません。

自然状態に近い栽培法として試すならヘゴ付けでしょうね。ただし、ご家庭での栽培での最大の難点があるのです。冬季を乾期=休眠期に見立てるとしても、冬季の夜間空中湿度70%+を維持できるかどうかの難関があるのです。

設備の整った温室があれば別ですが、関東地方の一般家庭ではまず無理です。加湿器をフルに運転すればできると思うかもしれませんが、いくら加湿しても、家の中のどこかのコールドスポット(たいてい窓、北側の壁、特に押し入れの壁)で結露して空中湿度は50%を維持する程度がやっとで、そのうえ北側の押し入れの中とか窓周囲が洪水状態になるのが落ちなのです。
夜だけワーディアンケースに収める方法をとれば湿度は解決できますが、病気のリスクが高まるのは仕方ありません。

このとき、素焼き鉢にミズゴケ植えであれば、夕方と就寝前に葉水を与えておけば夜間50%の空中湿度でもそんなに消耗しません。冬越しは素焼き鉢+ミズゴケのほうがバーク植えより若干有利です。

お勧めの本はありません。どれも嘘は書いてないと思いますが、理想的環境での栽培法など、一般家庭での栽培には邪魔になるだけです。ネット情報が異なるのは、栽培家の栽培条件が異なるのですから最適な管理方法も異なるのは当たり前です。

結局は自分が実現できる栽培条件において、最も胡蝶蘭が快適に暮らせるような管理方法はどのようなものか、自分で探って見つけ出すしかないのです。

私が皆さんの相談を受ける場合、一番困るのがどのような環境でどのように管理した結果こうなったという説明がないまま症状だけ見せられて「どうすればよいか」と答えを求められることです。原因がわからなければ、対策の施しようがありません。

申し訳ありませんが画像を探すのに手間なので、オンライン画像よりはリンクでつなげてください。あるいは画質を落として掲載してください。ピクセル数が大きければ画質が悪くても状態の把握には十分なのです。
あるいは管理者あてにメール添付で送ってください。


高い理想を掲げるのは結構ですが、それならば胡蝶蘭専用の温室を造ることをお勧めします。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2021/05/22(Sat) 21:01 No.26450
Re: 胡蝶蘭の水やり
ご返信ありがとうございます。

ひろし@小南部 :「私が皆さんの相談を受ける場合、一番困るのがどのような環境でどのように管理した結果こうなったという説明がないまま症状だけ見せられて「どうすればよいか」と答えを求められることです。原因がわからなければ、対策の施しようがありません。」
そうですよね。私の情報提供不足ですみませんでした。


植替え時の根の処理について、
水苔を取った後、水で洗って、根を切って、さらに水で洗っても大丈夫ですか。
要するに、水かけ流しで何回も洗っていいかということです。(根のカット前後)細菌など切り口から入らないように水で洗わないほうがいいのか。


観葉植物を育てているので個体の差、育てている環境の差によって最適な栽培方法があるのは知っているのですが、
胡蝶蘭を育てるのが初めてですので、そもそも基礎となる情報を全く知っていません。最初の質問のように水やりに関する勘違いなど。
だから、何か胡蝶蘭に異常があったとき、何が原因と思われて、どう対応したらいいのか分からないのです。
胡蝶蘭についてもっと勉強したいです!
いろいろ胡蝶蘭についての知識を教えてほしいです。
user_com.png TSK time.png 2021/05/23(Sun) 08:51 No.26453
Re: 胡蝶蘭の水やり
根を整理したあと根を洗うのは一向にかまいません。

胡蝶蘭は基本的に熱帯亜熱帯で、樹上着生しているラン科植物ですが、バルブを持たない単茎性で、葉に養分を蓄えます。CAM型光合成をするので、気孔は夜間だけ開き、ガス交換します。光合成に必要な二酸化炭素は夜間に取り込んで体液に溶かし込んで有機酸として保存します。

原産地は熱帯雨林産、熱帯、亜熱帯モンスーン気候帯産ですので、交配系により水の好みがわかれます。熱帯雨林産は常に温度は最低20度以上夜間湿度は70%以上必要。亜熱帯モンスーン気候帯、例えば台湾産アマビリスなどは乾期は休眠して寒さに耐えますが、乾季ですので水は最小限にしないと根腐れの原因になります。問題はこれらが縦横に交配されているため、温度と水の好みがわかりにくいのですが、ごく大雑把に白花、薄ピンクは台湾、フィリピンという雨期乾期の区分のある産地のものが交配の主体で、濃いピンクのものは熱帯産の血が濃い、場合が多いです。
白花だったら冬場を乾期に見立てると栽培が楽です。秋に気温が下がってくると生長を停めますから、水やりはすっかり乾いたらに頻度を減らします。そうすると花芽分化します。花芽の伸びは低温のためゆっくりです。乾期の間は施肥は禁物。花芽の伸長は生長ではありません。
濃いピンクの花の場合は、成長すれば花芽を分化する場合が多いので花芽の出方は不定期の場合があります。葉を成長させながら花芽を伸長させる場合もままあります。葉が伸びている間は水やりを減らさず、施肥もOKですが、最低気温が15度を割らないように気をつけます。葉の生長が止まったら施肥は禁物。

最近は交配によりいいとこどりした育てやすい交配種や台湾産の強健な交配種が出回る場合が多いので昔よりは育て易くなっています。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2021/05/24(Mon) 01:21 No.26454
Re: 胡蝶蘭の水やり
いつも早々のご返信ありがとうございます。

大変勉強になります。ありがとうございます。

前から掲示板は読ませていただいておりましたが(みずやりなど初歩段階の項目)、
勉強目的で昨日より全項目に目を通すことにしました。
現在一つずつ読ませていただいております。

本当にありがとうございました。
user_com.png TSK time.png 2021/05/24(Mon) 07:57 No.26455
Re: 胡蝶蘭の水やり
26492こんばんは。

またご質問させていただきます。

新たに胡蝶蘭を購入したのですが、株部分が写真のようになっていました。
どうしてこうなったのか、考えられることはありますでしょうか?病気になっていたのでしょうか?

葉は4枚しかついていませんが、緑色をした太くしっかりした根がポットに沿ってまわっています。
今開花中ですので、本来は花が終わってから植え替えをして引き続き育てようと思っていたのですが、見た目が気持ち悪いのでどうしようか迷っています。

さらに、葉の裏に黒い煤みたいなものがついていました。なんだと思いますか。
拭くと取れます。

user_com.png TSK time.png 2021/05/29(Sat) 21:21 No.26492
Re: 胡蝶蘭の水やり
26493株部分の写真1
user_com.png TSK time.png 2021/05/29(Sat) 21:22 No.26493
Re: 胡蝶蘭の水やり
26494株部分の写真2
user_com.png TSK time.png 2021/05/29(Sat) 21:22 No.26494
Re: 胡蝶蘭の水やり
26495立て続けにすみません。

以前容量オーバーのため送れなかった写真が本日送れるようになりましたので、2021/05/22(Sat) 13:35 No.26448の質問を再度させていただきます。

質問:去年11月から胡蝶蘭を育て始めました。3株買って今残り1株、決まって根の付け根部分が黒くなり根も黒くなり腐る。残りの1株も昨日見たら黒くなっていたので①水苔を全部取った、②水をかけて洗った、③腐っている部分をカット、④もう一回水をかけて洗った、⑤その後昨日夜から今に至り乾燥中。(写真添付しました、次どうしたらいいですか。)

写真の株について、次はどうしたらよろしいでしょうか。
5/21から乾燥させています。本日に至るまで2回メネデール水に3、4時間浸したことがあります。それ以外はたまに葉水、もしくは、全体を水でかけ流しです。温度約26度、湿度44~57%です。

user_com.png TSK time.png 2021/05/29(Sat) 21:43 No.26495
Re: 胡蝶蘭の水やり
26496追加写真
user_com.png TSK time.png 2021/05/29(Sat) 21:44 No.26496
Re: 胡蝶蘭の水やり
26497追加写真
user_com.png TSK time.png 2021/05/29(Sat) 21:45 No.26497
Re: 胡蝶蘭の水やり
追加写真
user_com.png TSK time.png 2021/05/29(Sat) 21:45 No.26498
Re: 胡蝶蘭の水やり
26499追加写真
user_com.png TSK time.png 2021/05/29(Sat) 21:45 No.26499
Re: 胡蝶蘭の水やり
26500追加写真
user_com.png TSK time.png 2021/05/29(Sat) 21:46 No.26500
Re: 胡蝶蘭の水やり
ちょっと根が少ないですが普通に植え付けてかまわないと思います。湿らせたミズゴケで植え付け後一度すっかり乾かしますが乾きやすいスリット鉢ですので、3日もあれば乾くでしょう。
新根を出させるためには、ミズゴケは乾かし気味に管理し、株の消耗を防ぐためには夜間湿度を高めに(できるだけ70%以上)維持したいところです。昼間の湿度はあまりきにしなくて良いのですが。
user_com.png ひろし@小南部 time.png 2021/06/04(Fri) 10:57 No.26524
Re: 胡蝶蘭の水やり
お返事ありがとうございます。

コロナワクチン接種後体調不良だったそうですが、今大丈夫でしょうか。健康第一でお大事になさってください。
user_com.png TSK time.png 2021/06/05(Sat) 17:27 No.26531
Re: 胡蝶蘭の水やり
26543何度もお問い合わせすみません。

先ほど株に黒いこぶを発見しました。
これはなんでしょうか。

user_com.png TSK time.png 2021/06/06(Sun) 14:51 No.26543
Re: 胡蝶蘭の水やり
26544黒いこぶって添付図の赤〇内のものですか?
これは新根の出損ないです。
出損なう原因は
1接触刺激・物理的打撃80%くらい
2雑菌の悪さ15%くらい
3濃い肥料に触れた5%くらい
のどれかですが、接触刺激が一番多い原因です。次に出る新根に気をつけてください。触れてない自信があるのなら雑菌の悪さでしょうから殺菌剤を散布する必要があります。

user_com.png ひろし@小南部 time.png 2021/06/07(Mon) 01:37 No.26544
Re: 胡蝶蘭の水やり
分かりました。ありがとうございます。
user_com.png TSK time.png 2021/06/08(Tue) 20:03 No.26549
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